葛布のワークショップ
特定非営利活動法人 アーツ&クラフツビレッジ(今後は略してNPO法人 アーツ&クラフツビレッジと書きます)
では、ワークショップを主催していく予定です。
Arts & Crafts Village(長尾と原田で歩んできた個人事業)も継続していきますが、
公益性の高い事業はNPO法人 アーツ&クラフツビレッジが担っていくことになりました。
今回は、今後NPO法人が主催することになる、《葛布づくりのワークショップ》をご紹介します。
文章と写真は、2018年のArts & Crafts Villageの記録を元にしています。
《葛布づくりのワークショップ》
大阪 アトリエSUYOと合同で合宿が行われました。
ワークショップでは以下の工程を行いました。
① 野生の葛(といっても、ビレッジから徒歩5分の道路方面で採取)を採取して、丸く輪にしてボイルします。
② 次に、丸く輪になった野生の葛を、ススキ(これもビレッジ近くで採取)のムロに入れます。
③ 中3日間、ムロの中でススキの枯草菌の力をかりて葛の硬い皮を分解します。
④ 葛をムロから出し、川(ビレッジの目の前の清流)で洗い白い繊維を引き出します。
⑤ 繊維を結んで長い糸にして、織り機で織ります。美しい葛布が生まれます。
道路や畑で雑草のように扱われる葛は、とても強い生命力、自然の力を持っています。
この力を引き出すのは、古代からのヒトの知恵です。
アトリエSUYOのメンバーは、大井川葛布の村井さんの工房で研修し、
実践の場所として2017年からアーツで技術をシェアしてくれています。
2019年、2020年には静岡県、大井川葛布より村井龍彦親方に出張ワークショップをしていただきました。
消えていく伝承技術を繋いでいこうとする人たちが、まだ全国におられます。
NPO法人 アーツ&クラフツビレッジも一端に加わることを嬉しく思います。
大井川葛布 > http://kuzufu.com/
Written by Yasu