自然、芸術、工芸を軸にした共生の場

NPO法人アーツ＆クラフツビレッジでは、しょうがいを持った人たちが、

地域で働き暮らしていくために、ともに学び共生していく場所を2021年４月
美咲町中、旧中保育所跡地に作りました。

しょうがいの形はさまざま

一言でしょうがいを持った人と言っても、現代では様々な形があります。

身体的しょうがい、精神的しょうがい、知的しょうがい。高学歴であっても、

社会に出て働くことに問題を抱えていたり、病気や事故、何かのふとしたきっかけで、
心や身体に問題を抱えてしまったり、それぞれの人にそれぞれの事情とドラマがあります。

現在社会においては、一見普通に見えていても、生きづらさを抱えている人はたくさんいて、
決して特別なことではありません。


自然と手仕事工房のある場所

あなぐま舎のあるアーツ＆クラフツビレッジは中国地方の山間部の過疎地にあります。
周りを山に囲まれ、前には小さな川が流れる自然に恵まれた場所。

約３０年前に小学校が廃校になり、そこを『手作り家具と染織工房アーツ＆クラフツビレッジ』

として活用してきました。交通は不便な場所ですが、こもって手仕事をするには静かな良い場所です。

緑に囲まれ、新鮮な空気を吸って、鳥のさえずりを聴き、たまには野生の動物たちと出会い、
季節の草花や木々、自然の恵みに触れる。そこに身を置くだけで、癒される空間です。

あなぐまは共生のシンボル

優れた木工技術、染織技術を持った家具工房、染織工房のクラフトマン、ウーマンたち、
日本だけでなく、海外から来る若いボランティアたち、里山を守り、野菜を育て、
田舎暮らしの知識豊富な優しい隣人たち。

そんな老若男女が集うコミュニティがアーツ＆クラフツビレッジです。

そしてアーツ＆クラフツビレッジ周辺には様々な野生動物がいます。
その中でもあなぐまは優雅な獣です。人も見てもすぐには逃げません。
ゆったりと動き、家族仲良く一緒に行動しています。

あなぐまの掘った穴をたぬきが使わせてもらったり、あなぐまは『共生』のシンボルなのです。

欧米でもあなぐま＝Badgerはワイズマン（賢者）に例えられた童話があります。

あなぐまの住む里に来てみてください。

一緒に畑仕事や手仕事、お料理、いろんなことに挑戦してみませんか。

これから始まる新しい事業所なので、細かいスケジュールや決まり事も、みんなで話し合い、

一緒に考えて作っていこうと思っています。

美味しいご飯を一緒に食べること

あなぐま舎では自分たちや地元の人が作ったお米や野菜を中心に、身体に優しい調味料を使い、

丁寧に作った食事を一緒に食べることをたいせつにします。

一緒にお料理を作ったり、時にはケーキやジャムを作ったり、野草のお茶を作ったり。

日々の暮らしを丁寧にしていくことで、自分たち自身も大切にしていけるように。

仕事が暮らし　暮らしが仕事